こんにちは。
5月18日(木)放送の「奇跡体験!アンビリバボー」では、アルツハイマーをわずらいながら長年諦めていた歌手の夢を果たした80歳の新人歌手の話でした。
その裏には妻と息子の壮絶な日々と家族の深い絆がありました。
テッド・マクダーモットさんのプロフィール
名前 テッド・マクダーモット
生年月日 1936年(80歳)
出身国 イギリス
テッド・マクダーモットさんは妻・リンダさんと大恋愛の末結婚し、息子のサイモンも生まれ、地元の工場で働きながら家族を養っていました。
両親の愛情に包まれて育ったサイモンは、親元を離れて都会の大学で勉強をしたいと言えば父テッドは喜んで仕送りをしました。
こうしてサイモンはビジネスマンとなり、イギリスを離れて南アフリカで働いていましたが、多忙で帰省も出来ず、親孝行らしい事は何一つ出来ていませんでした。
そして月日は流れ、今から6年前、南アフリカにサイモンに母からの電話が・・・
おだやかだった父が気性が荒くなり、物忘れもひどくなったので認知症ではないかと言うのです。
心配になったサイモンは何かあったらすぐ駆けつけられるように近くの会社に転職しました。
サイモンが久しぶりに実家に帰った時、父はサイモンに向かって、
「出て行け!俺の家からうせろ!最低なやつだ。こんな事をして恥ずかしくないのか?皆お前を憎んでる」
と罵倒を浴びせました。
父・テッドは息子のサイモンの事を忘れていたのです。
今まで出来ていた事が出来ない父・・・
風呂に入ったことも忘れてまた入ろうとする、それを指摘すると攻撃的になる父。
専門医の診断は「アルツハイマー型認知症」でした。
家族に訪れた奇跡とは
サイモンが何度も実家に訪れると、父はサイモンの事を「息子と同じ名前の知り合い」と認識するようになりました。
ある日、四六時中父の介護をしている母を楽にさせようと父を誘いパブへと誘います。
サイモンを知り合いとしか認識していない父は、「息子は俺の誇りだ」と言った父にサイモンは涙します。
家族に笑顔を取り戻してもらおうと思っていたサイモンは一枚の写真を目にします。
それは、ステージで歌う若き日の父でした。
父は若い時にプロの歌手を目指していたのです。
17歳でオーディションに声が掛かるほどの歌声でしたが、経済的な理由で断念・・・
ある日、家で歌っていた父が歌詞を忘れた事を警告と受け取り、母にも見せるために記録する事にしたのです。
その動画がこちらです。
画像をクリックすると動画が流れます
Quando Quando Quando – Teddy Mac – The Songaminute Man
車の中で嬉しそうに歌う父に笑顔が戻っていました、
歌う事でテッドは変わったのです。
サイモンはアルツハイマーを患った父の歌声を動画サイト(YouTube)にアップ!
すると動画は300万回以上再生され、世界中からメッセージが寄せられました。
・母は「このビデオで元気をもらえた」と言っていました。ありがとう!
・自閉症の息子があなたのお父さんの歌声でとても幸せな気分になったそうです。7年間閉ざされていた部分が開かれました
たった一人の人生を変える事も凄いのに、テッドは色んな人の人生に影響を与えたのです。
そしてこの動画に注目した人物がいました。
レコード会社のプロデューサー、アレクサンダー氏です。
テッドの歌声に魅了され、レコーディングの話を持ちかけたのです。
そしてテッドはビートルズがレコーディングした事で知られる、ロンドンのアビイ・ロードスタジオに招かれました。
今回の出来次第ではレコード会社との正式契約もありえるとの話も・・・
レコーディングで素晴らしい歌声を披露したテッドはシングルレコードデビューが決まりました!
80歳でイギリス史上最高齢新人歌手の誕生です。
しかもその曲は発売当日からiTunesチャートで初登場第5位を記録!
そして認知症の人々に前向きな力を与えた事が評価され、昨年優れた功績を残した英国人に贈られる賞「プライド・オブ・ブリテン賞」を受賞。
過去にはデビット・ベッカムも受賞した事もある敬意ある賞です。
笑顔と共に家族の会話が増えました。
そんなある日、テッドは知り合いにサイモンの事を「息子のサイモンです」と紹介したのです。
認知症だったテッドが歌を歌う事で奇跡を起こした感動の物語でした。
歌を歌う事って凄い事なんですね!
自分の人生だけでなく、沢山の人々の人生を変えてしまうなんて・・・
私も一度聴いただけで魅了されてしまいました。
80歳とは思えないとっていいい声をしていますよね。
しかも動画の収入が1750万もあったにも関わらず、同じ認知症に苦しむ人達を支援する団体に寄付したそうです!凄い方ですね!!
17歳から63年越しに叶えた夢をこれからも大事にしてほしいですね♪