こんにちは。
3月28日(火)放送の「スッキリ」で問題の旅行会社「てるみくらぶ」の特集をしていました。
旅行に行けない事の他にも「てるみくらぶ」に内定をもらって取り消しを受けた女性もいたりしてほんとうに私も怒りが湧いてきます。
支払ったお金はどうなる?
「ご迷惑をおかけすることをお詫び申し上げます」で始まったてるみくらぶ山田千賀子社長の会見。
最大9万人となる旅行者がツアー代金支払い済だという事です。
更に今は約2500人の方が海外渡航中である事も分かりましたが、てるみくらぶ側は「自力で対処するしかない」との対応…
韓国から帰国した女性はてるみくらぶで韓国三泊四日の旅行を申し込み、トラブルにあったそうです。
その女性は「ホテルの部屋はキャンセルされてました。間に入るツアー会社が(ホテルと)交渉してくれたんですけどホテル側はてるみくらぶからお金をもらってないから予約できないという事で自分達でお金を支払って泊まりました。2人で三泊で20万ウォン、大体2万円くらいになりました」
この女性は航空券だけは発券出来ていたようですが、現時点では航空券もホテルも手配出来ていない状況という事です。
山田千賀子社長は、
「これもひとえに、私の不徳の致すところでございます。申し訳ありませんでした」
すでに代金を払い込んだ旅行者は3万6000件、人数にして最大9万人で金額は99億円以上、ホテルなどの支払いを含めると負債総額は151億円になるそうです。
なぜ経営は悪化した?
てるみくらぶは1998年設立。
インターネットで格安ツアーを販売する会社として成長してきました。
しかし、インターネットが発達し航空会社やホテルが直接お客に販売するケースが増加し、旅客機の空席やホテルの客室を安く仕入れる事が難しくなりました。
そのため、シニア向けのツアーを新聞広告で販売するようになったのですが新聞の全面紙1面は1日1000万掛かるためこのコストがかさみ、経営が悪化になったようです。
そして3月23日てるみくらぶは航空券の発券に必要となる国際航空運送協会(IATA)への支払額約4億円を用意出来ずに破産申請しました。
山田千賀子社長は旅行代金を支払っている客に渡航中止を呼びかけています。
国土交通省によると、約2500人が38の国と地域2500人が滞在しているといいますが山田千賀子社長は自力で対処してもらうしかないと言っています。
記者から「詐欺ではないですか?」と問われると、
山田社長は「詐欺を働くとかそういうことは最初から毛頭考えていません」
破産手続きを開始したてるみくらぶに話を聞きに来ていた旅行代金支払い済の男性に取材しました。
その男性は5月に友人とポーランド8日間21万円を支払っていたとの事で、
「ショックだよね。金は払ったけど会社が払わないからさ、ほんとに大々的な詐欺だと思う」
来月出発のハワイ8日間のツアーを申し込んでいた男性は家族4人で100万円を支払っていたそうです。
「自分のお金で帰って来てくださいみたいな事言われてましたけれどもそれってどうなの?と他人事という感じは受けました」
内定取り消し女性はどうなる?
てるみくらぶは新卒約50人の内定を決めていたようですが、内定者にまさかの知らせがありました。
内定が決まっていた女性は、
「昨日の時点で明日新卒向けにこの事態を説明するので来られますか?という電話が来まして、私達の今後についても話がありました」
説明会には内定者50人が集まり、そこで山田千賀子社長から内定取り消しを宣告されたといいます。
山田千賀子社長は、
「みなさんには申し訳ないが会社としても内定を取り消しという取り扱いになります。こんなふうになってしまって本当に申し訳ありません。てるみくらぶは今日破産して自分たちの自由な状況にないです」
と入社まで後5日という時点で内定を取り消しを決めたのです。
内定を取り消しされた女性は、
「社長自身は仕事を見つけてあげたいと話をしていましたけど正直投げやりな状態で実際は自分達で頑張って下さいとう感じでその話し合いは終わってしまいました」
女性は去年6月に内定し、今年大学を卒業して引っ越し費用が50万円掛かったそうです。
その事をてるみくらぶに尋ねると、引越し代は返ってくるのは難しいと言われて怒りを通り越して放心状態で私の人生を返して欲しいと言っていました。
毎日つらい事があってもこの旅行の楽しみがあるから頑張れるという事もあると思います。
その旅行も行けなくなりお金も返ってこないなんてひどすぎます!!
正直難しいのかもしれませんが、てるみくらぶにはどうにか対策を考えてほしいものです。