TBS系情報番組「あさチャン」の「あさトク」コーナーは「血圧サージ」の特集でした。
全国的に寒さが続いていますが、この時期に注意が必要なのが「血圧サージ」です。
血圧サージとは?
血圧サージとは血圧の高波の事で、健康診断で血圧が正常とされた方でも血圧がまるで高波のように瞬間的に急上昇することがあります。
そして最悪の場合は突然死を引き起こす危険があるといいます。
突然血管が収縮する事で血圧が上昇します。
こうした瞬間的、突発的に血圧が急上昇する現象を血圧サージと呼び、そのリスクを抱える人は累計1,800万人。
つまり日本人のおよそ7人に1人と言われています。
高血圧の人や高齢者の人だけでなく、あなたも知らず知らずのうちに血圧サージになっているかもしれないのです。
自治医科大学の苅尾七臣教授は、
なかなか自覚症状としては出にくいです。若い人も血圧サージは起こりうる可能性があります。
と言います。
苅尾教授らが治療中の高血圧患者全国2万1000人対象を行った調査によれば、
・日中の血圧=正常
・起床後の血圧=145mmHg以上に上昇する血圧サージが見られる患者
この2つの結果が出た患者には心筋梗塞と脳卒中の危険がなんと約2.5倍!!
血圧サージの圧力で血管壁が硬く厚くなって動脈硬化が起こり、脳卒中や心筋梗塞になってしまうそうです。
血圧サージが怖いのはこうした命の危険があるにも関わらず自覚症状がないということです。
別名=”サイレントキラー”と言い、静かな殺人者と呼ばれているのです。
血圧サージが起こりやすい時はいつ?
血圧サージが最も起こりやすいのは起床の直後です。
中でも寒い日の朝が特に注意が必要です。
朝というのはもともと生理的に血圧が上昇します。
我々の体は寒さを肌で感じると寒いという事で体温調節しようとします。
そうすると血管が収縮することで血圧が上昇してしまうという事になります。
つまり「寒いと感じる事」が危険なわけです。
一般的に夜睡眠中はリラックス状態にあり、日中に比べて血圧は下がりますが朝起床時は体が活動的になるため、血圧が一時的に上昇します。
突然死を防ぐには?
血圧サージは寒い日の朝の起床時が特に注意が必要です。
東京女子医科大学東医療センターの渡辺尚彦教授は、日頃のちょっとした心がけが予防法だといいます。
「急に体を冷やさない、急に血圧を上げるような状態にしない事が大事だと思います。布団の中に入っている時はまだ温かいですが、そこから部屋の中に急に出ると室温が冷えていればいきなり外気温にさらされてしまうので血圧が急上昇するんです」
という事です。
もっとも危険な起床時の温度差の予防法は?
・起床30分前から室内を暖める(エアコンのタイマーをセットしておく)
・冷たい床を素足で歩かない(靴下やスリッパなどを履く)
・薄着で急に体を動かさない
・外出30分前から首元を温める
血圧サージの見極め方!
血圧サージになっているかどうかの見極め方は「血圧を測る事」です。
血圧を測る事で自分を知ること!これが一番大切です。
どういう時に血圧が高いのか、どういう時に血圧が良いのか、というのが知る事が出来ますので高くなるような要因を避けるようになります。
朝起きてからトイレを済ませて1時間以内に血圧を測り、夜就寝前も血圧を測るといいそうです。
まとめると、
”就寝前後と起床後1時間~2時間の1日2回血圧を測る”という事ですね!
就寝後の最低血圧と起床後の血圧の差が55mmHg以上の差であれば血圧サージの疑いありです。
その場合は「循環器内科」を受診する必要があります。
私も寒がりなので毎年冬は起きる前にタイマーで暖房をセットして起きています。
寒がりなのが幸いして無意識に血圧サージの予防を自分で行っていたのですね(*^^*)
寒い中布団から出てそのまま薄着で新聞を取りに行ったり洗濯物を取り込むなどの行為も危ないようなので、ちゃんと厚着をしてから行動を開始するようにして下さいね!
血圧を測っておかしければ「循環器内科」を受診する事が大切です!